京都 南座の「顔見世」に行ってきました(ことり会活動)

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京都の冬の風物詩、南座のまねき。
いつもは眺めているだけでしたが、
今年はことり会メンバーで、顔見世に行ってきました!

張り切ってメンバー3人とも着物を着ていきましたよ。
この時の様子は、来週ことり会のブログ「ことり会日誌」にて、
イラストレーターの辻ちゃんが絵日記を披露してくれる予定なので、お楽しみに。

辻ちゃんお仕事忙しそうだけど、頑張ってー。
私は、年内に予定していた取材が年明けとなり、
依頼されていたリライト仕事も出版社の都合でなくなり、
ぼちぼち仕事納めで、のんびりブログなど書いているという訳。

さて、顔見世に着物を着ていこう!ということで
私、浴衣はなんとか着られるものの、着物は無理!だったので
着付けを習っている辻ちゃんに着付けてもらいました。

とっても奇麗に着付けてくれて感謝。

顔見世の前に時間があったので、南座の向かいにあるレストラン「菊水」でお茶タイム。
このレトロな雰囲気漂うお店、一度行ってみたかったのです。

ホットケーキを頼んだら、昔懐かしい感じのが出てきました。
ふわふわ、バターたっぷり。

店内には、顔見世に行くであろう着物のマダムもちらほら。
お店に入った瞬間、突き刺さるマダムたちの視線!

これがもう、着物の値踏みをされているのか、着付けのさまを見られているのか、
頭の先から爪の先までさりげなくチェックされているよう。
その鋭さといったら!あんなに恐ろしい視線は初めて体験しました。怖かったー。

私たちは、3階の席。結構高いです。

人生初の歌舞伎体験。
なんの知識も持たない私が果たして楽しめるのか。ドキドキ。

ところで、顔見世って何時間くらいあるか、ご存知ですか?
演目と演目のあいだに休憩を挟みつつ、なんと約5時間もあるのです!
私たちが行ったのは、夜の部で、16時15分~21時30分までありました。
そりゃ、幕間弁当がいるわけだ。

というわけで、私たちは先ほどのレストラン菊水で予約しておきました、観劇弁当
予約しておいたら、休憩時間になると
南座の前までお弁当を届けてくれるというシステム。
すごい。

 

3800円、2800円、1800円と3種類ありましたが、
私たちは1800円のものを。お茶付き。

このときの休憩時間が25分しかなく、舞台横に残り時間が表示されるのですが、
カウントダウンされているようで、焦る焦る(笑) 急いで食べました。
海老フライとロース肉、おいしかった。

 

で、肝心の歌舞伎ですが、あの独特の台詞の言い回しが、妙に眠りを誘い、
何度か船を漕いでましたが、ところどころ意味が分かるところもあって、
なんとか楽しめました。

演目を楽しむというより、私は、着物の美しさや舞台セットの豪華さ、
何より役者さんの流れるような所作に目が釘付けとなりました。

着物を着たときの所作は独特だと思うのですが、
それがもう指の先の先まで美しい。

いろいろなことに気がついて、配慮できないと、
あんなに繊細な動きできるわけがない。

細かなところまで神経を行き届かせていないとできないことだなぁと思うと
歌舞伎役者さんがモテる意味も分かったような気がしたのでした。

あとドラマ半沢直樹にはまった私としては、
香川照之と愛之助が出演しているのも見逃せないところ。

中車こと香川さんが登場するシーンでは、
重たいシーンが何となくカジュアルな雰囲気になったようで、親しみを感じるなぁ
と思っていたら、ねーさんが、

テレビ俳優の香川さんと歌舞伎役者では、
やっぱり小さい頃から培ってきたものが違うから、
子どもの頃から歌舞伎として舞台に立っている人とは
動きや発声が違う

てなことを言っていて、言われてみれば私が感じていた違和感というのはまさにそこで、

言われたから気付いたけど、
そんな違いが分かるような人に、私もなりたい。

あと、舞台で小鼓(というのか?)を演奏している人がいたのですが、
この鼓の音が、本当に奇麗にポーンポーンといっていて、
こんなに美しい音が出せるなんて、と感動。

鼓の音で感動するなんて初めて。
ずっとそれだけ聴いていたいくらい美しい音色でした。ポーン!

という感じで楽しみました。

そして先日は、歌舞伎に続き、狂言も鑑賞。
それにしても、大覚寺のイベントといい、顔見世といい、
今月は、ことり会のネタづくりのための自腹がすごい(笑)何万円…。

でもまぁ、こんなことでもなければ体験できないことばかりなので、
楽しんでやって、自由にレポートできればなあと思います。
自腹だからこそ書けることがあるからね。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。