先週末は、遅ればせながら友人宅で新年会。ホームパーティをするときは、たいていが1品持ち寄りスタイルなのだけど、この日は鉄板焼きで「いろいろ料理出しますよー」ってことでもろもろ準備はお任せでお願いしてしまうことに。で、自分たちの飲むお酒と小さな花束だけを抱えて友人宅へ。行ったら座っているだけで、次々と前菜やらつまみやらが出てきて、鉄板焼きメニューも厚揚げのポン酢かけとか、鶏の部位いろいろ焼いたのをトリュフ塩(なんなの、このおいしさ!)でいただいたり、キャベツとイカを炒めたのがでてきたりして、〆にネギ焼き(食べきれなかったのはお土産)とフルコース! 感動で打ち震えるくらい夫婦そろっておもてなし上手。本当に鉄板焼きのお店でフルコースをいただいたような気分になったのでした。
お酒を飲みながら何を話していたかといえば、相変わらずとりとめもない話ばかりで、人間ドックで胃の検査をするときは、胃カメラとバリウムとどっちが辛いのか?とか(多数決で、胃カメラの方がマシということに)、えーと5時間くらい話してたのに、あとは全然覚えていないけれど、中でも印象的だったのがひとつ。
節分の日、真紀ちゃんは子どもと吉田神社に行こうと思っていたのだけど、子どもだけ友人宅に泊まりに行くことになり、急きょ夫婦二人で過ごすことに。子どもがいたから、吉田神社に連れていってあげたいとは思っていたけれど、果たしてその子がいない状況になり、夫婦二人で吉田神社…行く?どうする?と悩んだという話。
子どもができてからというもの、子どもがいるから◎◎できないとか、子どもがいるから◎◎に行けない、なんて思っていたけれど、逆にいうと、子どもがいるからこそ「じゃあ、行こうかな」と思う場所がある。子どもがいなければ行くことはなかったであろう場所に、今わたしはたくさん行けているということでもある。「子どもといる世界」に今わたしは住んでいて、それは「子どもがいない世界」にいた頃には知らなかった世界で、つまり今わたしは子どもに新しい世界を見せてもらっているというわけで。
なんか全然うまく言えないけれど、そんなことに気付けたとき、すーごくうれしくなってきて、真紀ちゃんにいい話を聞かせてもらったなと思ったのでした。「子どもといる世界」なんてきっと過ぎてみれば一瞬なのだから、「子どもがいるからできないこと」よりも「子どもがいるからできること」に目を向けて、楽しく子育てできたらいいなぁ。
気の置けない友達というのは本当にありがたい。
Text by 江角悠子(@ezu1030)