京都シネマで「永い言い訳」を鑑賞

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今週は誕生日ウィーク!ってことで、仕事の合間合間に
無理くり映画を見る予定を入れ込んでいます。

昨日は、打ち合わせ前に「永い言い訳」を見に京都シネマへ。

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永い言い訳


上映時間10分前に京都シネマに着いたら、「永い言い訳」はほぼ満席。
あちこちで話題なのを聞いていたけれど、これほどの人気だとは。

映画は、監督の西川美和さんが自ら執筆し、直木賞候補作にもなった長編小説を映画化したもの。
お話はこんな感じ。

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、妻が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。悲劇の主人公を装うことしかできない幸夫は、妻の親友の夫・陽一に、子供たちの世話を申し出た。妻を亡くした男と、母を亡くした子供たち。その不思議な出会いから、「新しい家族」の物語が動きはじめる。

妻を亡くした夫・モっくんと母親を亡くした子どもたちが出会ってお話が進んでいくのですが、
モッくん演じる衣笠幸夫という男が見事にはまっていて、
モっくんなんだか幸夫なんだか、もはや分からない。

ネタバレになるかもしれないので、これから見ようって人は要注意ですが。

——

子どもたちというのが小学6年生のお兄ちゃんと年長さんの妹という設定で、
突然お母さんがいなくなり、トラック運転手でしょっちゅう家を空けるお父さんの代わりに
お兄ちゃんが妹の面倒を見るわけなのです。
そんなわけで、お兄ちゃんはお母さんがいなくなった悲しみに暮れることもできないで、
家事をして妹の面倒を見て、自分も学校や学習塾へ行って…。
そのうちだんだん時間が経って、お兄ちゃんも妹も髪の毛がぼさぼさになっていくんですよ。

なんかこう、いろいろ行き届いていない感じが出てて、すごく切なくて
そのシーンを思い出すだけで泣けてきそうな。
子役の演技がまた全く演技と思えないほど自然体で、余計に泣ける。

で、お兄ちゃんが面倒を見てくれるようになった幸夫に最後の方で
「なんでお父さんじゃなくてお母さんだったんだろうって。
お母さんじゃなくて、お父さんが死ねばよかったのにって」って言うんですよ。

それに対する幸夫の答えが素晴らしくて、
「それはお父さんが一番思ってきたことだよ。
それでもお父さんは生きていかないといけないんだよ」(あいまいだけど、ざっくりそんな感じ)
って答えた瞬間、もう私は声をあげて泣きたいくらいの衝動にかられたのだけど、
なんというか、本当は触れられたくない繊細な部分を見せられてチクチク胸が痛むような
そっと心のひだに触れられるような、何とも余韻の残る、ただただ素晴らしい映画でした。

幸夫は、自分のことが好きな割と自意識高めのいけ好かない感じの男性のはずなのだけど、
モっくんの美しい顔立ちを見ていたら、なんかもういいかなという気がしてくるから不思議。
それだけチャーミングに演じられているということなのか。
モッくんの佇まいもすごくきれいで、
映画の中で何度も何度もため息が漏れるくらい見とれたのでした。
あの姿を見るためだけにもう一度見たいくらい。

いや、そのほかのシーンもすごく映像がきれいで見ていて癒された。
すごく好きな台詞がたくさんあったので、原作も読んでみたい。

まずは、公式サイト「永い言い訳」で予告動画見てみてください。
あとになってパンフレットにDVDが付いていることを知り、
またこのパンフレットを買いに行くだけでも京都シネマに行こうかと思っています。
どんな動画が納められているのか気になる。

京都シネマ会員、

さて、私が会員になっている京都シネマ会員
年に2回くらいは映画館で映画を見たいよなぁって言う人は絶対にお得なので激しくおススメです。
会員になれば、初年度の会費4000円で鑑賞券があらかじめ2枚もらえ、
加えて、通常一般1800円のところ、毎回1000円で鑑賞でき、
さらに、次年度以降は、1000円安くなって3000円で更新できるのです。
元が取れまくりのありがたいシステム。

で、新規会員を紹介すると私も招待券が1枚もらえるし、
紹介で入った人も1枚もらえる(=合計3枚の招待券)というわけで、
どなたか会員になろうという方、私までご連絡を(笑)

10月31日に、更新してくださいって言ったら、明日からです、って言われたから、
近々また行きます。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。