今、過去作品を漁って見まくっているところ。
携帯の待ち受け画面を山崎賢人にしようかどうしようか悩む39歳の夏。
— 江角悠子(ライター小春) (@ezu1030) 2016年8月19日
で、Amazonプライムで「LDK」を見たり、TSUTAYAで「ヒロイン失格」を借りてきたり…
して見た作品の一つ、「orange-オレンジ」。
シンプルな胸キュン青春ラブストーリーかと思いきや、
ベースに、大切な人を亡くしてから再生するまでがすごく丁寧に描かれていて、
23歳のときに妹を亡くした私としては感情移入せずして見られない、
すごく心に響く作品だったのでした。
見ていたら、妹を亡くした直後の自分を思い出してしまい、
なんかもう映画の世界からなかなか抜け出せないでいる。
山崎賢人が母親を亡くした高校生を演じているのだけど、
控えめな演技にすごくリアリティーがあって、この週末ですでに3回鑑賞。
作り込まれたストーリーもよくて、ロケ地となった長野県松本市の風景もすごくきれいで、
映像の美しさにも見とれたし、ま、何より山崎賢人がかっこよくて(笑)
今、メーキングシーンが見られる豪華版DVDを購入したいと悩むほど。
胸キュンだけじゃない、誰か大切な人を亡くした人が見たらすごく共感できて
救われる部分があるんじゃないかと思うので、ぜひいろんな人に見てもらえたらなぁと思い紹介。
でも、映画を見て一番に思ったことは、
私も映画のような甘酸っぱい高校生活を送りたかったわー!!ということ。
実際は、好きだった人が彼女と手を繋いで帰っていく様子を
校舎の2階から眺めてたなぁってことをふと思い出しました。
まぁ、これはこれで甘酸っぱい。っていうか、しょっぱい。
以下、私的メモ。
共感しまくりの印象的だった、忘れたくない台詞。でも、ネタばれになっちゃうので、
これから映画を見てみたいという人はこの先読まない方がいいし、
ぜひ作品を見てから読んでもらえたらと思うのだけど。
誰もがテンション高く楽しんでいる高校の体育祭で、浮かない顔をしている山崎賢人。
友だちがどうして元気ないのか聞いたときに答えた台詞。
かあさんは苦しんでいたのに、俺だけ楽しんで笑っちゃいけない気がして。
私も妹が死んだ後、笑うことに抵抗があったし、私だけ楽しんじゃいけないと思っていたし
ずっと暗い気持ちで過ごしていなければいけない、幸せになってもいけない、
もちろん結婚するなんてありえない、妹は死んでもう何も楽しいことを経験できないのに。
って、思ってたなということを思い出す。
山崎賢人が、土屋太鳳に良いことも嫌なことも、何でも話してと言われたときに答えた台詞。
つらい
生きている意味が分からなくなる幸せになりたい
「辛い」と誰かに言えたら、それだけでもう少しは前を向けているのかもしれない。
そんな思いを受け止めてもらえる誰かがいることで、
人は生きていこうって思えるのだって、今なら思う。