私にはずっーと喉から手が出るほど欲しいと思っているものがあった。でもそれは自分が「欲しい」と口にした瞬間、煙のように消えてしまうもので、世界中どのお店にも売ってなくて、どんなにお金を積んでも買うことも出来ない代物だった。
何かというと、「サプライズ」だ。突然のプレゼントとか、サプライズな演出とか。そういう「サプライズ」。でもこれって、自分が欲しいと言った瞬間にサプライズじゃなくなる。
だから、サプライズしてもらう人を見るたびに、「いいなぁ、私も欲しいなぁ」と思っていた。そこで過去には、どうやったら手に入るのだろう?と戦略的に考えたこともある。
「サプライズ」を手に入れるにはまず、まわりの人に「あの人を喜ばせてあげたい!」と思われる人にならないともらえないだろう。それはどうしたらいいの?
でも、そもそもサプライズしてもらいたいなら、する側になってみるといいのかもと思い付いた。そこまで考えたとき、私には誰かをサプライズで喜ばせたいという愛情も発想も特にないことに気が付いた。これまで誰かを喜ばせたい!と率先して動いたことがあっただろうか。いや…あんまり…ないなと気が付いた。私って、そんな人間だったんだとちょっと情けなくて、でもだからか!と、ものすごく腑に落ちた。サプライズされる人はたぶん普段から誰かを喜ばせようと動いている人なのだ。答えは出た。解決!
で、先日の20周年記念イベントだ。
何と…!私は念願の!サプライズをしてもらった!!!!
事の発端は、京都ライター塾の卒業生でカメラマンとしても活躍している森木香蛍さんが、Xにこんな投稿をしたことだった。
それを目ざとく見つけた私は、それはめちゃ嬉しい!!!と返信。でもZINEにするなんて大変だし、まぁ無理だろうなぁ。noteに書いてもらえるだけでも嬉しいなぁと思った。実現するかどうかはともかく、そんな風に言ってもらえたことが嬉しくて、コミュニティーマネージャーの松田さんやサポート係の裕実さんに、「こんなこと言ってもらったー!」と無邪気に喜びのメッセージを送った。
でも、そんな話はあっという間に立ち消えとなり、私もすっかり忘れていた。
そうしたらなんとその話が水面下で動いていたらしく、イベント当日に、20人ものエッセイをまとめたZINEを手渡された。
まさか、こんなサプライズが用意されているとは1ミリも想像していなかったので、松田さんがサプライズを言い出そうとわずかに口をつぐんだ瞬間、私はまた自分が何かとんでもない失敗をしたのかなとか、何かやらかしたか!?と思って、本当にヒヤヒヤした。

果たして、松田さんが口にしたのは私が「そんなんあったらいいなー。でも無理だろうなぁ」と思っていた幻のZINEだった。
いやいやいやいや、ウソでしょう!!!!????ってなって、声を上げて猛烈に泣きそうになったのをグッと堪えたら、涙はひっこんだ。

(ここからは、ただの自慢話にしかなってないけど)京都ライター塾の卒業生やサロンメンバーの皆さんが「江角さんとわたし」というテーマでエッセイを書いてくれて、それを1冊のZINEにしてくれたのだった…!!! しかも実質3週間もないという超短期間で。ZINE作りの大変さを誰より分かっていると自負している私からすると、これは本当にとんでもない神業である。すすすす、すごい!!私だったら「それは無理ですね」と言って 丁重にお断りしたいところだ。

ちなみに、私が自分で作った、プロの書き手7人に寄稿してもらったZINEとは、まったく別の、もう一冊のZINEだ。つまり、イベント当日の私の手元には、「江角悠子」にまつわるZINEが2冊あったことになる。なんて贅沢なのだろう…!!
イベントが終わってから、サプライズZINEの裏側をちらっと聞くと、松田さんと裕実さんは誰かがポロッと江角さんに言ってしまわないか、もしくは自分たちが間違ってメッセージを送ったりしないか、たいそう気を揉んだらしい。そうか、20人以上が関わるとそんな心配も出てくる。
私は気配すら感じなかったので、本当にサプライズ大成功だ。

ZINEをニヤニヤしながら読むと、意外に思ったことが1つあった。それはライターとして伝えた言葉のほかに、チャネリングで伝えた言葉が特に印象に残っていると書いてくれた人も多かったということだ。
そうかぁ。それならもうちょっと仕事としてチャネリングを頑張ってやっていけたらいいのかなぁ〜と、また新しい扉が開いた気がする。
このサプライズの裏側を、仕掛け人のひとりである裕実さんがnoteに書いてくれてた。私が気配すら感じなかった裏で、いったい何が起きていたのか。知るとより一層の感動が深まった。本当にありがとう。


