人気女性誌や書籍で17年書き続けてわかった「伝わる文章」を書くコツ【準備から遂行まで】

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今回、アドビさんの「みんなの資料作成」という企画に参加させていただくことになりました!

この依頼があったとき、私が記事を書くなら、一番熱量を持って伝えられることにしたい!と考えて、それなら、これまでに大学の講義でも京都ライター塾でも、ずーっと言ってきた「伝わる文章の書き方」にしようと思いました。

私はこれまで商業ライターとして、京都のガイドブックや書籍、企業のパンフレット、大学案内などで文章を書く仕事をしてきました。今年で17年目になります。

最初は紙媒体のお仕事から始めて、書籍「京都 とっておきの雑貨屋さん」「京都 カフェ日和」といった京都本や、共著では「京都、朝あるき」という本も出版しました。雑誌では、anan、Hanako、関西ウォーカーといった誌面で京都特集の記事を書いたり、最近はWEB媒体で記事を書くことも増えてきました。

今回は、プロのライターが「伝わる文章」を書くために、どんなところを意識しているのか、何を工夫しているのかを具体的に紹介していきます。

・書くことがしんどい
・言いたいことが伝わらない
・文章力を上げたい

こんなお悩みがある方に、きっと役立つ内容になっていると思います!

文章を書くときにもっておきたい心構え

まずは、文章を書く前に意識しておきたいことからお伝えします。それは、「世の中には文章を読むのが嫌いな人もいる」ということです。

ふだんから本を読み慣れている読書家なら、多少長い文章を読むことも苦痛ではないかもしれません。かく言う私も活字中毒で、常に本が手元にないと落ち着かないタイプです。一方、その真逆の人ももちろんいます。

私が最初に紙媒体の仕事をしていたときは、このことになかなか気が付くことができませんでした。なぜなら、本を買ってくれる人は、だいたいその時点で文章を読むことが好きなはず、だからです。そんな、お金を払ってまで読みたい人が本を買ってくれるのなら、当然最後まで読んでもらえるだろうと思いながら、私は文章を書いていました。

ですが、WEBのコンテンツ制作の仕事をするようになって、ようやく気が付きました。文章を読むのが嫌いな人がいるということに。WEBの場合、読むのが好き・嫌い以前に、情報だけほしいという人も多いのです。その場合、文章を最後まで読んでもらえるとは限りません。

そして実は、媒体に限らず「読みたくて読むものではない文章」は、たくさんあります。つまり、最後まで読んでもらえない前提で書かないと、読者には届かないこともあるのです。

たとえば

・県や市の発行する公的なお知らせ、小冊子
・法律に関するお知らせ
・地域で回ってくるチラシ

などです。

そんなときこそ、文章は最後まで読んでもらえないかもしれないということを念頭に置いておくべき。最後まで読んでもらえないなら、伝えたいことを真っ先に書いた方が伝わります。わかりやすい文章構成の基礎として、「起承転結」を知っている人も多いと思いますが、場合によっては、起承転結の順番ではなく、最初から結論を書いた方がいいときもあるということ。

そんなわけで、原稿を書く前には、

1.文章を読むのが嫌い(苦手)な人がいる
2.情報を知りたいだけの人がいる
3.文章を最後まで読んでもらえるとは限らない

この3つのことを意識しておくと、おのずと書き方も変わってくるはずです。

【準備編】文章を書く前に意識したい4つのこと

続いて、誰かに自分の書いたものを読んでもらいたいなら、次の4つのことを意識して書いてほしいなと思います。

1.読者のことをよく知る
2.読者をおいてけぼりにしない
3.一文を短く
4.見た目にも配慮する

1)読者のことをよく知る

私が文章を書くときにまず考えることは、どう書くかではありません。この文章は誰に届けたいのか?を真っ先に考えます

私がライティングの仕事をするときは、案件によって読者が変わってきます。

とある媒体に記事を書く場合。

媒体の読者層は8〜12歳くらいの小学生なのか、それとも70代以上のシニア世代が読むのか。読者は誰なのかを確認します。もし小学生が読むなら、難しい漢字ばかりにならないように意識したり、小学生が知らないような難しい単語は分かりやすい単語に書き換えたりする工夫が必要です。

読者のことをよく知り、誰が読むかを考えることで、どんな文章を書いたらいいのかが見えてきます。

たとえば、私が記事を書くことがある「婦人画報」という雑誌があります。この雑誌について、公式サイトでは以下のように書かれています。

1905年創刊の女性誌。歌舞伎・京都・伝統工芸などの日本の文化やラグジュアリーな旅など、大人のライフスタイルを提案します。

ここから、どんな読者像が想像できそうでしょうか。

まずは女性に向けて作られた雑誌であること。さらに一般層ではなく、ちょっとセレブリティーな方をターゲットにしていることが分かります。ならば原稿を書くときは、そういった人たちが興味を持つことであったり、そんな人たちにふさわしい文章であることが求められます。

原稿で使う単語も、ヤバいとか、エモいとかそういった今風の言葉が使われることがないのも想像がつくのではないでしょうか。書く前にまず、文章を届けたい相手は誰なのか、よく知らないと書けません。

2)読者をおいてけぼりにしない

続いて、こちらに伝えたいことがあると、ついつい自分の言いたいことばかり書き連ねてしまうこともあるのかと思います。でも、伝わる文章を書きたいなら、読者をおいてけぼりにしていないかどうか、ひとつずつ確認しながら書き進める必要があります。

とあるお店の紹介文を、例に挙げてみます。

【Before】

暖簾をくぐり、女将の笑顔に迎えられ個室に入る。店内通路には大きな日本画が飾られており、個室には店名「太鼓(たいこ)」にちなんだ置物や、歴史を感じる調度品があり楽しませてくれる。

読み進めていくと、文章の途中で店名が太鼓だと分かります。ですが、この時点でまだ読者は知らないまま読んでいるので、「店名にちなんだ太鼓の置物がある」といわれても、唐突すぎて一瞬理解が追いつきません。私が読者だったら、ちょっと戸惑ってしまいます。

さらに全部を読み終わった時点で、どんな店なのか、読者には具体的には伝わっていません。暖簾や女将という単語から、うっすら「和食のお店かな」と想像できる程度です。

読者に想像させるのでは、伝わりません。第一、想像するのが面倒ですし、読者によっては書き手と違う想像をするかもしれません。読者をおいてけぼりにしないためには、全部書かないといけないのです。

「読者に想像させないこと」「全部書いて伝えること」を意識して、例文を次のように書き直してみました。

【After】

懐石料理「太鼓(たいこ)」
築80年という京町家を改装して8/10にオープンした「太鼓」。暖簾をくぐり、女将の笑顔に迎えられ個室に入ると、店名にちなんだ太鼓の絵画や、ユニークな置物が出迎えてくれ、訪れる客の目を楽しませてくれる。

まず、大きく違うのが、本文の前に店名が書いてあるということ。懐石料理「太鼓(たいこ)」とタイトルを入れるだけで、先ほど、本文を最後まで読んでも分からなかったことが一発で伝わってきます。

本文にも、お店の建物が築80年の町家であることを書いたことで、歴史ある雰囲気もより伝わるのではないでしょうか。書き手は当然知っている当たり前のことも、書かないと読者には一切伝わりません。読者に想像をさせるのではなく、書いて伝えることが大事です。何度か読み直さないと意味が分からないような文章は、途中で離脱されてしまいます。「読者に文章を2回読ませない」という意識で書いてみてください。

3)一文を短く

次に、一文を短くするだけで、伝わりやすい文章になります。

たとえば、下記の紹介文。

【Before】

フランスから直輸入されたというバラエティーに富んだチーズに、自家製ソーセージ、焼きたてのパンとコーヒーを味わうと、京都にいながらにして外国を旅しているような、とびきり贅沢な朝が体験できる。(一文95文字)

これを3つに分けてみます。

【After】

モーニングには、フランスから直輸入されたというバラエティーに富んだチーズに自家製ソーセージ。(46文字)
さらには、焼きたてパンとコーヒーがセットになっている。(27文字)
京都にいながらにして外国を旅しているような、とびきり贅沢な朝が体験できる。(37文字)

内容にはほとんど手を加えていませんが、3つに分けるだけで、ずいぶん読みやすくなったのではないでしょうか。私は1つの文章に1つの情報を入れるくらいの感覚で書いています。文章を書くときは、一文に情報を盛り込みすぎていないか、チェックしてみてください。一文に情報が2つも3つも入っている場合、短く分けるだけで読みやすくなります。

読みやすくなるとは、つまり伝わりやすくなるということです。例文を3つに分けると、一文30〜40文字程度になりました。だいたい一文40文字〜50文字くらいの長さだと読みやすいという印象です。

4)見た目にも配慮する

最後は、4)見た目にも配慮する、です。

読者は文章を読む前にまず、全体を見ています。パッと見たときに「なんか…読みにくそう」と思われてしまったら、どんなにいい文章を書いていても、読んでもらえないかもしれません。

例として、文章をただ羅列した原稿を掲載してみます。

この原稿と、下記の原稿と、どちらが読みやすいでしょうか。

2枚目に紹介した原稿は、太文字やカギカッコを使っていて、メリハリがあります。また掲載予定の画像も貼り付けてあり、実際に記事を公開したときのイメージが掴みやすいのではないでしょうか。

文章を書くとき、私は「読者にどう見えるか?」ということまで考えて書いています(原稿を提出する際は、最初に読んでくれる編集者が読者第一号です)。せっかく一生懸命書いた文章、絶対に読んでもらいたいので、どうしたら読んでもらえるかを考えて、見た目も工夫しています。

これは記事を書くときだけではなく、メールを書くときにも生かしてもらいたいテクニックです。

・改行する
・カギカッコを使う
・箇条書きにする

伝えたいことがあるなら、ただ文章を羅列するのではなく、パッと見たときに分かりやすく工夫すること。文章力うんぬんの前にできることがたくさんあります!

ここまでは少し長かったですが、紹介した

1.読者のことをよく知る
2.読者をおいてけぼりにしない
3.一文を短く
4.見た目にも配慮する

の4点は、いずれも「伝わる文章」を書くための大事なポイントなので、ぜひ意識しておいてください!

それでは続いて、「どうやって実際に文章を書くか」の説明に入ります。

【執筆編】伝わる文章を書くための3つのステップ

1)書きたいことを箇条書きにする(素材を集める)
2)素材を見て、書くことと書かないことに分ける(編集)
3)書く順番を考える(構成・流れ)

1)書きたいことを箇条書きにする(素材を集める)

私が文章を書くときは、伝えたいことをまず箇条書きにしています。パソコンに向かうのではなく、ノートやメモ帳に手書きしています。取材のとき、ノートにメモを取りながら聞くことも多いので、原稿を書くときはそのときのメモや、テープ起こしの原稿を見ながら、何を書くべきか、原稿に盛り込むべき素材を確認します。

2)素材を見て、書くことと書かないことに分ける(編集)

次に書き出した素材を見て、書くことと、書かないことに分けます。言いたいことを全部盛り込んでしまうと、結局なにが言いたかったのか、読者は混乱してしまうかもしれません。長ったらしい文章だと、最後まで読んでもらえない可能性も出てきます。

そこで大切なのが、聞いた話、あるいは伝えたいと思っていることから、「何を書くか」を吟味することです。会議で、議題に必要ない雑談で話が弾むということもよくあると思います。会議の記録を残す際に、その雑談を書く必要はありません。

文章を書き出す前に、何を書かないのか取捨選択することが大事です。これが編集という作業になります。何を書くかも大切ですが、何を書かないかを考えることも同じくらい大切な作業だと考えています。

3)書く順番を考える(構成・流れ)

そうやって書くべき素材を吟味したら、次に流れ(構成)を考えます。どんな流れで書くのが読みやすいのか、最初は迷うかもしれません。慣れるまでは、文章の型に当てはめて書くと、スムーズに伝わる文章が書けるようになります。

どんな内容にしたいかで、文章の型はいろいろありますが、たとえば人物を紹介するなら、現在→過去→未来の流れで何をしてきたかを書くと読みやすいと思います。また、プレゼンでもよく使われる手法として、PREP法があります。

PREP法とは、

「POINT(結論)」
「REASON(理由)」
「EXAMPLE(実例・具体例)」
「POINT(結論)」

の順で書く文章作成術のこと。

過去に私が書いた「富山の建築をめぐる旅」の記事を例に紹介します。

最初に要点(POINT)。この記事のポイントは何か?ということなので、出だしで

歴史ある建物から近代建築まで、富山の魅力ある建物をたっぷり紹介します。

と伝えています。

要は「こういうことを書いてある記事」です、と最初にポイントを述べるのです。

次に、なぜ富山の建物を紹介するのかという理由や根拠(REASON)を書いています。

富山は、名建築がコンパクトにぎゅっと詰まっており、建物好きにはたまらない街でした。

続いて実例(EXAMPLE)として、おすすめのスポットを取り上げています。

「世界一美しいスタバ」といわれるスターバックスコーヒーのある「富山環水公園」、キラキラのガラスが目を引く「富山市ガラス美術館」、レトロ建築で昔ながらの洋食が食べられる「富山電気ビルデイング」など

最後にもう一度、要点、結論(POINT)として、

路面電車や徒歩で充分に回れるくらいコンパクトにぎゅっと名所が集まっていたので、とっても観光しやすく、満足度が相当に高い!富山の街と名建築、ぜひ楽しんでみてください。

と締めています。

文章の構成が難しい、流れが思いつかない場合、こうした型を活用して、自分の伝えたいことを書いてみてください。

料理はレシピ通りに作れるようになったら、だんだん自分の味を出したくなりますよね?文章も型通り書けるようになったら、どんどん自分らしさを出していけばいいんじゃないかなと思っています。

【推敲編】文章を書いた後にすべき6つのこと

さて、こうして文章が書けたら、おしまい!ではなく、まだまだやるべきことがあります。原稿は書いたら終わりではありません。書いた後は、必ず見直しをしています。推敲では何をしたらいいのか?というと、私は下記に紹介する6つの作業をしています。

1)誤字脱字はないか
2)分かりにくい表現はないか
3)同じ表現を繰り返していないか
4)表記統一はできているか
5)不要な部分は思い切って削る
6)声に出して読み、リズムを整える

基本中の基本、まずは1)誤字脱字はないかを見ていきます。一番見つけやすい方法は、プリントアウトして紙で読み直すこと。ちょっと面倒なのですが、プリントアウトした紙で読んでいると、それまで何度、画面で読み直しても見つけられなかった誤字脱字が見つかることもよくあります。

あとは、デスクトップで書いた原稿を、スマホ画面で確認することもよくしています。これはWEB媒体なら、スマホ画面で表示する場合と、デスクトップ画面で見る場合と、デザインが崩れていないかなど、確認の意味もあります。同時に表示スタイルが変わると、誤字脱字も見つけやすくなるような気がしています。

次に、2)分かりにくい表現はないかを確認していきます。書き終わったあと、きちんと書けたつもりになっていても、次の日に読み直してみると、どういう意味で書いたのか、自分でも分からない…なんてことはないでしょうか?

書き終わったあとは原稿をいったん寝かせて、まっさらの状態で読みます。その際に分かりづらい箇所があれば、直していきます。

3)同じ表現を繰り返していないか

また、同じような表現が続いていないかも、チェックしてみてください。たとえば、料理の紹介をする原稿で「おいしい」という表現が何回も出てきても伝わりません。なぜおいしいのか、どうおいしいのか。そこをいかに伝えるのかを考える必要があります。

おいしい以外にどんな表現があるのか?表現を変えたいときは、類語辞典を使います。皆さんは、類語辞典は使ったことありますか?類語辞典を持っていなくても、ネット検索で十分です。

たとえば「おいしい」という表現で検索してみると

妙味・絶品・たまらない美味しさ・いい味・うまい・旨い・美味なる・風味がよい・いける・コクがある・乙な味

と、いろいろな表現が出てきます。自分の伝えたい「おいしい」には、どれが当てはまるのか? フレンチなら「美味なる」が合いそうな気もしますし、餃子にビールなら「うまい!」と書く方がおいしさが伝わりそうです。そんな風に、私はパズルをしているような感覚で言葉選びをしています。

言い回しもそうですが、文字にするならカタカナで書くのか、漢字にするのか、平仮名にするのかでも、読み手の印象は変わってきます。「うまい」も「ウマイ」の方がしっくり来る場合があるかもしれません。どんな表記なら、伝えたいことにピタリと当てはまるのか、考えてみてください。

次に4)表記統一はできているか、も大切です。

本文の最初では、「美味しい」と漢字で書いていたのに、後半になるとひらがなで書いていたり。「早速 or さっそく」なのか? 記事の中で表記揺れがないかを確認します。表記に迷ったら、私は「記者ハンドブック」を確認しています。新聞や放送などで使われる文字表記のルールが載っているハンドブックで、読みやすい表記、読み慣れた表記が分かります。

5)不要な部分は思い切って削る

あとは、いらないところは削るという作業も必要です。せっかく一生懸命書いた文章、全部使いたい気もしますが、大切なのは伝わりやすい文章にすること。そのため「〜ということ」を使いすぎていたら削るなど、簡潔に言いたいことを残すにはどこを削るべきかを意識しながら読んでいきます。削って凝縮させることで、より伝えたいことが鮮明になっていきます。

最後に、私が推敲する際に一番大事にしていることは、6)声に出して読み、リズムを整えることです。

文章を声に出して読んだときに突っかかる箇所はないか。リズムのいい文章ほど、すんなり頭の中に入ってきますし、理解もしやすい。文章を頭の中で読むのもいいですが、慣れるまでは実際に声に出して読んでみてください。

もし、すらすらと読めないなら、リズムがよくなるように整えます。整えるとは文章の中で「、(てん)」を入れる位置を変えたり、文末が「でした」「でした」と同じ言葉が2回以上続くようなら、1箇所は体言止めにしたり、「〜です」と語尾を変えたりする方法があります。

ここまで推敲を重ねたら、読みやすさも断然!変わってくると思います。

ちなみに、私が原稿を推敲したり、添削したりするときは、iPadのペンシルを使って手書きで書き込んでいるのですが、その際に便利なのが、Adobe Acrobat オンラインツールの「WordをPDFに変換」機能です。

以前は原稿をいちいちプリントアウトして、朱字を書き込んで、スキャンしていたのですが、PDFに変換したデータを読み込んで、iPadで書き込むと、そのままデータでやりとりができ、本当に楽になりました。

また、自分の推敲だけでは自信がないというとき、他の人に原稿を添削してもらうという方法もあります。Acrobat オンラインツールの「WordをPDFに変換」機能を使えば、AcrobatのクラウドにアップロードしたPDFを他の方に共有し、「PDFを編集」機能でコメントをもらうことも可能。同時にコメントし合ったり、コメントへの返信もできます。無料なので、ぜひ試してみてください!(回数制限あり)

自分が書いたものに、他者目線が入ることで文章はものすごくブラッシュアップされます。これから、皆さんが記事を公開する前は、ぜひこれらの作業をしてみてください。

最後に

最初から100点満点の文章を書く必要はありません。何度も書き直す中で、自分の納得のいくものが書けたらそれでいいのです。作家のようにうまく書こうとせず、とにかく伝わりやすさを意識して。それだけでずいぶん文章も変わってくるのではないかと思います。

私は大学でも学生に原稿の書き方を伝えているのですが、上記のことを伝えたあとに文章を書いてもらったら、同じ人が書いたとは思えないくらい文章が変わっていました。ちょっと意識を変えるだけで、こんなにも劇的に文章が変わるのかとびっくりしたほどです。

文章の良し悪しは、実は小手先で、どうとでもなる部分がけっこうあって。小手先というとあまりイメージが良くないかもしれませんが、言い換えれば、ちょっとした技術を知っているかどうか、ということ。センスや才能や、感覚ではない部分で文章力を補えるのです。

ちょっとした技術を身につけることで、伝わる文章は書けるようになる。学生たちの驚くべき変化を見て、改めてそう感じたのでした。

私は、小学生のころからずっと文章を書いてきて、書くことで少しずつ自分を知り、自分らしい幸せをみつけられたなと思っています。だからこそ、自分の伝えたいことを、自分の言葉で書ける人がもっと増えたらいいなと願っています。

書くことへのハードルが下がって、少しでも「書いてみようかな」と思える人が増えますように。この記事が、そのヒントになればうれしいです!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。