妹の命日。死んだ人に会いたいという思いが満たされたというお話。

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今日、12月26日は、1999年に20歳で死んだ妹の命日。

毎年この日を迎えて思うのだけど、命日って何をしたらいいのだろうか。
弟は奥さんと一緒にお経をあげたらしく、私はとりあえず朝、仏壇にお線香をあげて、あとで綺麗なお花を飾ってあげようと思っている。

17年も経つと、だんだんと命日のある12月を迎えるのも前ほどは苦しくなく、以前は腹立たしかったクリスマスだって、子どもたちにちゃんとクリスマスらしいことをやってあげられたし、友人たちとのパーティだって楽しんだし、命日である今晩だってクリスマスパーティだし、命日とクリスマスとをちゃんと切り離して考えられるようになって、私はだいぶ頑張っているし、偉い。

でも今日が命日だってことはちゃんと意識していたいので、やっぱり書かずにはいられない。命日ってことで、ちょっと不思議なことを書いても許されるかもしれない。

妹が死んでからもずっと「どこかで妹に会えないかなぁ」と心の底で思っていた。恐山に行ってイタコの人に会えば、妹の最期の想いが聞けるかな行こうかなと本気で考えたこともあるし、長野の立山だったか、に行ったときはガイドブックに「死んだ人に会えるとも言われている場所」みたいなことが書いてあって、会えるかもしれないと思って、ぐるぐると歩き回ってみたり(もちろん会えない)、鳥取に賽の河原と言われる場所があってそこに行ったときも、妹が霊になって出てきてくれるかもと期待したり(やっぱり会えない)、とまぁ、死んだ人に会えるわけないのだけど、私は先日、死んだ人と交信できる人に会ってきました(怪しさ全開)

会ったのは、「とどく人(サイキック)」という肩書で活動しているサトミさんという方。サトミさんは霊能者というのか? 目に見えない世界のことが見えたり聴こえたりするのだそうです。占いとは違って、なにか霊(?)の声がサトミさんに届いて、それをサトミさんが私たちに伝えてくれるというスタイル。さて、皆さん信じますか? 私は会っておいてなんですが、実際のところよく分かりません。全然分かりません。信じていないというのでもないし、信じるというのでもないし、本当によく分からない。

でも、私の妹が死んだということさえ知らないサトミさんが「妹さんが、『私たち顔は似てなかったけど』って言ってるんですけど、そうなんですか?」と言ったときは本当にびっくりしたのです。私たち姉妹は顔があまり似てなくて(エッセイにも書いていますが)、そのことをときどき妹と二人で笑いあっていたのです。あと、「事故当日は一人じゃなかったんですよね、遊びに行っていて、すごく良い1日を過ごしたって言っています」っていうことも言っていて(そうあの日、妹は仲のいい友だちとクリスマスイルミネーションを見に行っている)。「写真はもう捨てていいよって言ってます。あとは気にかけてくれてありがとうって」とか(妹は写真が好きで、自分と友達の写真をはじめ、たくさん撮っていた)。

いろいろ聞いてもマジか!っていう気持ちと、またまたぁっていう気持ちとやっぱり半信半疑。

なのだけど、サトミさんのおかげで「最後に妹がどんな思いでいたのか、今何をしているのか知りたい」ってずーっと思っていたのが満たされて、すごくスッキリした。サトミさんの言葉が本当だとも嘘だとも思わないけど、もういいや満たされたって。それと普段何となくモヤモヤと思っていて、でも言葉にすることはできないような思いを的確に言葉にしてもらえた部分があって、これもスッキリ。この不思議な感覚は何だろうなぁ。。。

あと、いつもは仕事でインタビューして人の話ばかり聞く「聞き手」でいたのが、このときばかりはサトミさん相手に自分の話をたくさん聞いてもらえて、それがすごく心地よかった。私は仕事でなくても聞き役に回ることが多いので、話を途中で遮られることなく、自分の話だけをうんうんと言って聞いてもらえる心地よさ。これは本当にいい。

さて皆さん、信じますか。

今はサトミさんに興味ありすぎて、サトミさんをインタビューしたいくらい。何かこの世のものではないものが見えたり聴こえたりする世界ってどんなのだろう。がっつり根掘り葉掘りインタビューしたい。

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あと仕事のことも聞いたのですが、私は20年かけて着物が着られるようになるのだそうです。それとお寺や寺社、古い習わし、伝統工芸、文化、お茶、友禅染のことに関わる仕事をするようになるのだとか。京都っぽい。いかにも京都っぽいな。それができたら理想だけど、今のところ、その気配はあんまりない。何年後かにこのブログ読み返したら、面白いかもってことでメモ。

2019年追記。

このブログ記事がきっかけで、スピリチュアルテラー サトミさんの本の構成を担当することになりました。サトミさんの言葉を必要とする人に届きますように。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。