3000年の時を経て届く自己顕示欲。「ラムセス大王展」に行ってきた!

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私は前前前世はエジプト人だと思っているくらいエジプトが好きなのですが、東京の豊洲で「ラムセス大王展」がやっていると知り、 行くことにしました。

なんか異常に入場券が高くて、3800円。しかも、音声ガイド付きにすると、4800円(+1000円)、 VR付きなら、6300円(+1500円)だったので、ちょっとひるんだのですが、どうせ行くならと思い、音声ガイド+ VR付きの全部盛りチケットにしました。

結果、7300円もした。高い。高いけど、実際にエジプトに行くことを思えば、安すぎるくらい。破格だ。

で、ラムセス2世は、エジプト史上最も偉大な王と称されているお方。8人以上の妻がおり、子どもは100人以上(!) 67年もの間エジプトを統治したという。

そのラムセス2世の軌跡を、数々の至宝と共に見ていったのですが、 ラムセスはブランディング(編集) がものすごく上手だなと感じました。

ラムセス2世 は戦士でもあり、同時に建設者としても知られていたそうで、 昔のエジプト人は何かを残したければ、岩山や壁に絵や文字を描くことで記録していたわけですが、 このラムセス大王はやたらと、自分の名前を石柱(オベリスク) に残したり、スフィンクスとして形に残していたりするのです。

戦いに勝利し、アブ・シンベル、ルクソール、カルナック、ラムセウム等の神殿に戦いの物語を刻ませ、名を残している。

そういうことをしていたから、 3000年経った今も名を残しているというか、語り継がれる人になったのかもなぁと思って、 それがとても面白かった。

「俺、やったよ!すごいやろ!」みたいな見栄っ張りというか、自己顕示欲のおかげというか。

偉大な王なんだけど、なんか人間らしさも感じて、 そこがすごく面白かった。本当にたくさん刻んであった。

あと、死後の世界とのつながりもすごく面白かった。現世だけで物事を考えていないというか。死んだあとのこともいろいろ考えて、手を打っている(また現世に戻って来たときのためのミイラとか)。

宝飾品が美しくてそれにも目を奪われたのだけど、単に着飾るためではなく、たとえば当時のエジプト人は、「金」は神々の肌として、「銀」は神々の骨として捉えて、守護してもらうための装飾品であり、守ってもらうというか、崇拝の意味も込めて身につけていたとも知り、とても興味深かった。

ゴールドは、神様の肌と考えている、なんて。めちゃくちゃ面白い。これから私もアクセサリーを身につけるときは、そんな意識でいようと思うなど。

なんかラムセス展、盛りだくさんで全然時間が足りなかった。オンラインサロンメンバーのゆりかさんと一緒に行ったのですが、展示を見るのは「1時間が目安」と書いてあったのを頼りに、念のため2時間を予定していたのですが、全然足りなかった。

あんなの1時間が目安なんて、誰が判断したんや!とブチ切れそうになるくらい時間が足りなかった。「目安は3時間」だと私なら書く。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。