キャンプを心底楽しめるようになると人生の達人になれる、気がした。

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前回は、忘れ物だらけのキャンプとなった。

キャンプに行ったら、想定外のことだらけ

そもそも、野外で食べたり寝たりしようとすると、家の中では起こりえない、いろんなことに遭遇するというのが、キャンプで。

今回、パエリアに使う予定の「シーフードミックス」を荷物に入れ忘れた。

私はよくも悪くも完璧主義のため、パエリヤを作るのに必要な「シーフードミックス」がないとなったら、あぁ、もうダメだ、おいしいパエリヤはできないと嘆いて投げ出したくなった(ひとつ、つまずつくと全部投げ出したくなるダメなタイプ)

けど、それじゃあ、夜ご飯が食べられない。ないなら、ない中で、どうしたらいいのか? を考えて行動すればいい。ないなかでも、なんとか作り上げて、全然期待せずに食べたら、これがまた想像以上においしい!!全然何の問題もない、上出来なパエリアが完成した。なんだ、なくても何とかなるじゃん。

むしろ、なくていいじゃん!くらいのおいしさ!(ウソ、あったらもっとおいしかったはず)

工夫すればいい

翌朝は、コンロが2口しかなくて、

  1. パンを焼く
  2. 粉スープ用のお湯を沸かす
  3. ソーセージを焼く

ということが一気にできなかった。パンが焼けるのは1度に2枚だし(大人子ども合わせて11人がお腹を空かせている)、子どもがまだか、まだかとせっつくけど、でも道具が足りなくてどうにもならない。

そんな不穏なジリジリとした時間があったのだけど、友人のまきちゃんが「ソーセージは茹でて、そのゆで汁で粉スープを溶いて飲めばいいんじゃない?」と思いつく。

なるほど!

凝り固まった思考の中でしか生きていない私、ダメな方な完璧主義な私は思いつかなかったよ、その発想。でも、それはいい!とやってみたら、時間短縮で一気に朝ご飯の準備が整った。目的は「朝ご飯を食べる」なのだから、まぁ、そこに至るまでの過程はどんなでもいいんだよな。

なんか常識とか、普通はこうだけどね!みたいな小さなことに捕われてたいら、想定外のことだらけのキャンプなんて全然楽しめない。けど、創意と工夫でなんとでもなる。

「あ、なんかこれって人生みたい」とふと思ったのだった。

人生も、いろいろなものが揃っていなくて、投げ出したくなることがたくさんあるけど、それをいかに工夫して乗り越えるかってことなのかもしれない。どんな状況でも人生は続いていくんだし、それなら、どんな風に乗り越えるか?を考えたらいい。

柔軟性、応用力、発想の転換、なんかそのようなものを身に付けることができたら、きっと毎日のことももっと楽しめそうだなと、今回のキャンプで学んだのでした。そして、キャンプをしてたら身に付けざるを得ない環境になるので、それもまたいいのかもしれない。

というわけで、今週末もまたお気に入りのキャンプ場にキャンプへ行く予定。

一緒に行く友人が雨女で(笑)週末の天気予報も見事に雨なんだけど、友人に雨でも行くかどうか尋ねたら、「私が行くキャンプ8割方は雨(笑)」と言っていて、相当の猛者だなと確信。雨のキャンプも楽しめるようになったら、今よりもっとたくさんのことが楽しめるような気がする。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。