お酒を飲んでも、飲まなくても楽しい社会に(今日は妹の命日)

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12月26日。今日は20歳で亡くなった妹の命日でした。2つ下だった妹は、20歳のときに、乗っていた車に飲酒運転の車が突っ込んできて正面衝突、亡くなったのでした。

ことの顛末は過去のブログにも書いているのだけど、飲酒運転の事故なんて、お酒を飲んだら車に乗らない、そうすれば100%防げるものなのに、それができない人がまだ世の中にはいっぱいいて、飲酒運転による事故のニュースを見ては落ち込んでいます。

お酒は、私も大好きで、若い頃はお酒を飲むのが楽しい、みんなでお酒を飲んでおしゃべりする時間があるから仲良くなれる!みたいに思っていたけれど、最近はお酒を飲んでも、飲まなくても楽しいと思えるようになってきました。

text by:江角悠子(@ezu1030

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お酒を飲んでも、飲まなくても楽しい

週末のクリスマスパーティも、大人が8人いてその中でお酒を飲んでいた人は半分の4人。車で我が家に来たというのもあったけど、お酒なんて飲まなくても楽しんだなぁ〜って思えて、みんなで集まったらまずはビールで乾杯とか、そんなのなくても全然いいんだなぁとふと思ったのでした。

「お酒が飲めない」という人に向かって「人生の半分損している」とかいう人を目の当たりにしたことがあって、よくもそんな失礼なことが言えるなぁと驚いたことがあるけれど、お酒は飲みたいと思う人が飲めばいいだけで、お酒が飲めないだけで人生を損したりすることはないし、もしかしたら、お酒を飲んでいる人の方が損していることだってあるかもしれないのだし。

秋に「酔うと化け物になる父がつらい」という本を読んだのだけど、これがものすごく衝撃的な内容で、ズーンと重くて、そのときにこんなことをつぶやきました。

 

本を読んで思い出したのは、子どもの頃、父が酔っ払って帰ってきたときのこと。たいてい大声で騒ぐので、寝ていた私たちまで起こされて、嫌な思いをすることが時々あった。

そういう酔っ払ったときの失敗談って、あとでよく笑いにしてネタみたいに話すということがあると思うのだけど、実は笑い話なんかじゃなくて、酔っ払いに迷惑をかけられることがとても辛くて、だけどそれをみんなに話しても、ただの酔っ払いのしたことだからって流されたりして。

この本を読んだら、それは全て暴力だって教えてもらったような気がして、すごく救われた気がした。このつぶやきが、たぶん今年一番リツイートされたので、同じように感じている人は多いのかもしれないなぁと思ったのでした。

この本は帯に書いてある通り、

お酒を「楽しんでいるつもり」の、
すべての人に読んでほしい。

お酒を飲んでいる本人はいい気持ちかもしれないけど、それを介助する人がどんな気持ちでいるのか。「昨日、お酒飲みすぎて記憶ないわー(笑)」とか自慢する人ほど、この本を一度読んでもらいたいなと思います。お酒を飲んで楽しいと思っているのは、自分だけかもしれない。そんな飲み会、怖くないですか。でも、もしかしたら、そうかもしれない。

お酒を飲むことは否定しない。飲み方を、飲んだ後のことも考えて、飲めたらいいと思う。

忘年会とか新年会とか、お酒を飲む機会が増える時期なので、お酒を飲む人も、飲まない人もみんなが気分良く過ごしてくれたらいいなぁと願います。

飲酒運転の事故に巻き込まれて死んだ妹の話
妹のことを忘れないように、と思って作った本です。
[blogcard url=”https://w-koharu.com/2011/10/30/20846116/”] [/blogcard]

 

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。